「そんな顔じゃねぇし」



こうして俺たちは

笑いながらお互いのことを話した



学校のこと、部活のこと

家族や、友だちの話



恋人の相談とかもした



もちろん、

感情の読める川下は

そんな話しなくてもわかるかも

しれないけど

最後まで聞いてくれた



「あ~、楽しかった!」



「俺、こんなに誰かに

 自分のこと話したの

 はじめてかもしんねぇ」



「見るからに無口っぽいもんね。

 いつか、君の彼女さんにも

 会ってみたいなぁ・・・」



「俺も。智樹だっけ?

 どんな奴か見てみたい」



「また連れてくるよ。

 それまでにリハビリ、

 頑張っててよ?」