あれから颯太くんと何も進展がないまま、時間は過ぎて行き…気がつけば、中学校最後の夏休みが来ようとしていた。

「あっつーい!これだから夏はやだよ〜」

「由真またそんな事言って〜。冬は冬で「寒い〜早く夏きて〜」って言うんでしょ!」

「そりゃそうだけど〜!」

私と由真はこの暑いなか、体育を終えたあと、廊下を歩いていた。

不意に由真が

「そういえば、颯太くんとはどうなったの?」

「ぶっ…!」

「えっちょ何何!?進展あり!?!」