「はい、どうぞ」

「ありがとうございますっ!!」

「い、いやいやっ!」

野球部だから声が大きすぎて…思わず私も改まってしまう。

「じゃっ終わったら返すから!まじありがとな!」

「うん、バイバイ〜」

そう言って、元気くんは自分のクラスでレポートを書きはじめた。

「さて…私も戻ろっと…」



ねえ…元気くん…
元気くんは予想してた…?

颯が…………あんなことになるなんて…


幼なじみだから…知ってたのかな…?

私が知らないことも…二人は……。
あの時、あの場所で二人は…何を話していたんだろう…