やっぱり私なんかじゃアピールすることも出来ないのかな…

重い足どりで、クラスに戻ろうとしたとき…

「紗貴菜ちゃん?」

「えっ…」

見知らぬ声に呼ばれて振り向くと、長身で坊主頭の人がいた。

この人…どっかで見たことあるような…
ないような…

すると坊主頭くんが

「わかんないっしょ、俺のことなんか!」

「あっ…す、すいません…でもっ…」

「でもわかるかも?笑」

「………」

どう考えても誰だかわからない…