「ねーねー颯太く〜ん!ここわかんないんだけどお…教えてくれないかなあ?」

「えっ…神崎?」

「…あっ、茜でいいのに〜//」


甘ったるい声の主はC組の、神崎茜ちゃんだった…

一瞬でわかっちゃったんだ…
この子も…颯太くんが好きなんだ、って。

恋する乙女ってわかるもんなんだな〜…ってそうじゃないそうじゃないっ!


「あ、あの…颯太くん…」

「あっわりー…今、ちょっと神崎に教えてくるからまた今度な」

「ごめんね〜、高橋さん」

「いっいや…大丈夫…です…」

颯太くん…行っちゃった…