君と遥か。

『ん?職員室に人だかり?』

『誰かいるんじゃない?』


転校生かなんか?


『あ、ヤバイっ、なんで早く出たのにもうこんな時間なの?!私今日日直なのに!』

『あはは。がんばれ。』

『じゃ、先にいくね!』


私は一人で歩く。


教室について自分の席につく。


『おはよう、真帆。』

『さっきぶりじゃん。(笑)』


そこには、隣の席の成悟がいた。


『ねぇ、今日誰か来てるの?』

『…え?』


??
成悟ちょっと固まった?


『あー…、転入せいがいるんだって。』

『ふーん。そなんだ。』


気のせいか。


『おーい、席つけ~。』


先生が生徒を連れて教室にきた。
その瞬間にその人に釘付けになった。


『……魁?』

『……あちゃー、だから嫌だったんだよ。』


なんかいってるけど、そんな成悟の声も聞こえない。


『…魁なの?』

『…違うよ。』


その人は冷たい目でそういった。


『さ、自己紹介を。』

『どうも、荒木優です。よろしく。』


その人は声までも魁にそっくりで。

隣では成悟の顔がひきつっていた。