「しーののめせーんぱーい」

「変に伸ばすな、読みづらい」


今日も日光浴をしながら音楽鑑賞をしておられた。


「先輩、今日から共同生活しません?

東雲先輩のお家で」

「……また突然だな」

「いやー、一般人の私が、流石に上海マフィアとやりあって勝てるとは思えませんから。

図々しいことは承知ですが、一先ず1週間ほど匿っていただけません?」

「……足腰立たなくなるんじゃなかったのか?」


先輩がニヤリと笑って尋ねてくる。いじめっ子の顔である。


「背に腹は変えられません。命の方が惜しいですから(筋トレ的な意味で)」

「俺の家の寝床は高いぞ?」

「寝泊まりさせていただくうち、家事全般のお手伝いはさせていただきます」

「俺の頼んだこともやれるか?」

「……はい(筋トレ的な意味で)」

「なんでも?(性的な意味で)」

「なんでも(筋トレ的な意味で)」

「本当だな?(性的な意味で)」

「どうぞ、先輩の好きなようにしてください(筋トレ的な意味で)」



その後の先輩の顔はなかなか面白かった。

なんであんな顔したんだろ?