アゲハ蝶の恋【短編】




「……アゲハ?」


『私ね、高島君に言いたい事があるの。』





アゲハの手に力がこもる。











『高島君、好きだよ。』










高島は少し驚いた様だったが、すぐに笑顔になった。





「俺も好きだ。」











どれほど望んだだろう。





貴方と同じ人間なら、




貴方と同じ時間を生きていけたなら、




貴方の側にいれたなら、











でも、貴方の気持ちが嬉しかった。





優しく抱きしめてくれた。




笑顔を見せてくれたから。









『……高島君……。


好きだよ。』








でもね……。