「ふぁぁぁ~。」


今日から夏服。


Yシャツのボタンは2つあけ。そして首元には赤と黒のチェックのリボン。そして、黒の見にスカート。


この学校の制服は可愛い。制服でこの高校決めたってのもあるんだけど。夏服にかわる衣替えの時期は特に、わくわくする。



「晴笑ー。あんた、今、橋場君と付き合ってないのー?前そういう噂あったじゃん?」


「ううん。付き合ってないよ。」

「なあんだ、めっちゃカッコよくてうらやましかったのになー。」


「えへへ。」

「まあ、晴笑にはいるもんねぇ。正樹」

「あ……ああ。」




正樹・・・あれから、なんにも話してない。


何を話せばいいのか、分からない。



正樹は、私の事嫌っているだろうね。


でも、また、戻りたい。



約束したから。






翼のことは・・・ただの友達だ。


それ以上でも、それ以下でもない。



そう思ってるし、それ以上の感情は、抱いてないよ。



大丈夫。大丈夫。




でもまだ、涙は・・・でるね。




「うっせぇぇぇぇんだよ。ばあか!!!!」



ん?どこからか叫び声が聞こえてくる。その声は聞き覚えのある声だった。