〝舞ちゃんのため〟


その言葉が私の頭の中で響いた


当たり前じゃん。何勘違いしてるの!!自分………。


翼の優しさを自分に向けられたものだって勝手に思い込んでる。



うかれてたよ。


でもよかった。ギリギリセーフだった。



自分の気持ちが、現れる前で。


もし、自分の気持ちに私が気づいてしまっていたらもう、無理だったかも



よかった。はやく気づけて



うん。よかっ…………



「…っぅっああ……、っう…………」



やばい……涙………


「晴笑」


「んあーもうここのアイスクリームはいつになってもウマイ!!最高すぎて涙でてくるよー!」


「…………」


「あ。もうこんな時間だよ帰ろうか」


「なあ」


「ん?」


「さっきのこと全部忘れて」


「え……?」



「舞の事好きだっつったこと忘れて」


「………」



なかったことにして……じゃなくて忘れて……そう言われた事に傷ついた



忘れてってことは……なかったことにしてって言わなかったことは


やっぱり翼は………。



「うん。分かったよ」


精一杯の笑顔で微笑んだ



ごめん…嘘。




自分の気持ちちょっとは気づいてる