「どうして、ここにいんの?学校……っていうかお昼は?」


「お前、風邪ひいたんだって?」


「あ…うん。」


ふーん。と翼は私の方を見て呟いた。学校に行かなかったのかな?でもなんか平気そうな顔してる。まさか電車乗り遅れたとか…?


「ま。俺も今日学校休むし。」


「えええ?なんで?行かないと。」


「お前いねぇと、つまんねー。」


「え……」




それって・・・



「なんつってー」


「ばっ!!馬鹿ぁぁ!!」



翼は、ニカっと歯を見せて笑った。からかうな!って言おうとしたけど、この笑顔には、負ける。



「お。晴笑。こんな大きい声熱あるのによくだせんなぁ。」


「あ。そういわれてみれば……下がったのかな?」


「んー。」


コツン



え?



なんか私の額に冷たいものが・・・・・。まさか!!翼の額?



翼の額が私の額にくっついた。顔…顔…顔近い!!!



やばい!私の息翼にかかりそう!っていうか熱もかかりそう!!!



ドキンドキンドキン!



「うぅ。んんー。」



「ばっか。十分あったかいじゃねーか。安静にしてろよ。」



「それは翼がーー……!」



それは翼が私をドキドキさせるからだ。なんていえない。いえるわけない。



なんで、翼はこういうことできるのかな?