そして、そう続けた。


「もし、自分のしていた行動が間違いだったら、とか。こうしておけばよかった。とか、今まで俺が頑張ってきた事は、結局活かされてきたのか、なんて考えてみろよ。たぶん、答えは活かされてなんかねぇよ。」


翼は、そういうと、ゴホンとひとつ咳払いをした。


「うん。」


そうかもしれない。私だってこれから後悔する事たくさんあるとおもう。だけど、その後悔って、ああしておけばよかったって思うから後悔なんでしょ?



翼は、後悔をしたくないのかもしれない。だから、自分のしてきた事は、間違っていないって、思おうとしてるんだ。


なんか、すごい。同じ年には、思えないよ。



「っつーか。まず、俺自身が強くなんねぇと駄目なんだけど。」



あ!今流れ星おちた!なんて、翼は驚いたように言いながら、そういった。



「翼は……強いよ。」


私はそういって、流れ星をさがした。でも、流れ星なんて見えない。



「強くねぇよ。知ってる?俺の親父、おふくろを助けられなかったんだ。」



ゆっくりと話す、翼の口はあきらかに重かった。


「どういうとこ?」


聞いてもいいのかな?なんて迷いながらも私は、翼に問い返した。