「心臓、もっと持たなくしてやろーか?」


ニヤつく翼、おそらく考えてるのは、エッチなことだろう。


「変態!!変態!」


「んで、返事は?」


そう翼が言ったその時、空からピンクのものが降ってきた。



「なにこれ?」


翼が不思議そうにそのピンクのものをみようとする。



「みーーーなさん!!きいてくださぁぁぁぁい!!」




私は誰もいない校舎に大きな声で叫んだ


「ちょっ!!お前近所迷惑!」


「私!はるえは……」




そういいかけ大きく深呼吸した。思い返せば、いろんなことがあった。




“ねえ、お願いがあるんだけど”




“正樹と別れて。”


最初、私翼にこんな事いわれたんだっけ。


“目閉じろ。”


“キス?”

“ちげーよ。”


“うん。閉じます。”



これは、翼との初めてのデート。翼にはクローバーのリングもらったんだよな。あれ、私欲しかったの翼知っててプレゼントしてくれた。


“……あけて。”





“おまえ、ほしいって言ってたじゃん。”





“泣くなよ。お前の泣いた顔…嫌いだからさ。”




ひとつひとつよみがえる、私の思い出。



それは、とっても温かくてキラキラした宝石箱のようなものだった。