「晴笑ー。」

そう言ってくれる君の声は、太陽のように温かくて


「なにしてんだよ」

って、すねたみたいに口を尖らせて目を細める君の顔は、可愛くて


「ばぁーか」


って、小さい八重歯を見せながら、くしゃっと笑う君の顔は、かっこよくて




本当に、私の心の花を咲かせてくれた、大きな大きな太陽です。




いつも、当たり前のように。学校に来れば、君がいて、君が当たり前のように私に話しかけてくれた。



しょうもない話だって、馬鹿げた話だって


当たり前だった。


君が笑った顔。怒った顔。



泣いた顔。悔しそうな顔。



はじめてみた……照れてる君の顔も、大好きだ。



でも、その表情は、いつしか「普通」になってしまって、



君のいる存在のありがたさを失いかけてしまっていた。



君はいつも、私の傍にいる。


なんていって、


君が他の人にとられてしまった時、私の心の太陽は消え、心の花は枯れた。




いくら必死に水を与えたって、肥料を入れたって




太陽がないと花は元のようには育ってくれない。