あれから、どれくらい時間がたったのだろう。



涙も枯れて、足はだんだん楽になってきた。


私はよっこらせと、立ち上がると足の具合を確認した。



歩けるくらいに回復していた。



よし。行こう。




時計は、夜の8時をまわっていた。携帯の充電はもうじきなくなる。大切に使おう。




私は、ゆっくりゆっくり目の前にたつ、翼のいる病院へと向かった。



「あと少し。あと少し。」



翼。もうちょっとで君の元までいけるよ。まってて。



そう唱えながら、私は病院の中まで入る事ができた。



「えーっと。翼、えっと、橋場翼さんの病室は、どこですか?」




「はい。橋場翼さんですね。あちらになります。」



ナースはそういうと、ここです。と優しく教えてくれた。



ドキドキ……




ドキドキドキ……



ドキドキドキドキ……




「……ふぅ」



私は今日。告白する。ずっと前から好きです。



そういうの。