「うん。計画。」


れいなはそういうと、私の隣にすわった。私も、また座りなおし、昔と変わらないれいなに少し安心した。



「私、晴笑をはやくいじめから抜け出したいって、思って考えたの。私がいじめてるリーダーと仲良くして、リーダーも私の事いい奴だって信用したら、私がリーダーに晴笑をいじめるのををやめないかって言おうとしたの。でも、結局、お父さんの都合で転校しちゃって晴笑には、かなり迷惑かけたと思ってる。」


れいなはそういうとゆっくりと私のほうを見た。そして、深々と頭を下げた。



「ごめん。晴笑。ずっと守ってやれなくて。本当に、ごめん。」


そのとき、私の目から一粒の涙が頬を通った。



もう、やだなぁ。どうして、こんなに………。




「私の事、嫌いじゃなかったの?」


私はそう聞くと、また涙が出てきた。


「迷惑なわけ……ないじゃん。大事な親友だよ。」



れいなはそういって私をぎゅっと抱きしめた。何年ぶりだろうこうして、れいなと話すのは。



あの時は、こうやって帰り道、道路の脇の草むらに座って、日が暮れるまで話したよね。


好きな人の話。先生の話。友達の話。家族の話。



家族にいえない事も言えるのは、れいなだけだったんだよ。



一緒に泣いて、一緒に笑って。



れいなは、私の心友だよ。



「ごめん。れいな。私、疑ってた。れいなは私を嫌いだったのかもって。」



私はそういうと、涙をぬぐった。



「ずっと、ずーっと晴笑とは、親友だし!」