「よし。まずは、グラタン。できたよ。」


私は、緊張しながらも翼のテーブルにグラタンをもってきた。これで、まずいとか言われたらいやだ!!


「見た目はいいね。」


そういって翼はスプーンをもった。


「見た目はって何よ!見た目はって~。中身もおいしいんだから!」


「んじゃ、いただきまーす。」


パクッ翼は一口。私のグラタンを食べた。うううう。緊張する。


「……どうでございましょぅか?」


「うん。うめぇ。やるな、意外と。」


「うっそ!やった……っていうか意外とっていうのいらないし!!」



あははは、私はそういって、子供みたいに笑った。嬉しかった。うまいってその一言が聞けただけで、テンション100倍あがった!!


恋の魔法ってすごいな。



「あ、んで、この映画のことだけど、明日な。」


「はい?」


「明日行くっつってんのー。」


「あ…明日ぁァあ?」


まだ、服装とか決めてないよ?ええ。急すぎる。



「いいか、明日は土曜日。午後一時に駅前の時計台前集合。」


「あ……あいあいさぁ~?」


「んじゃ、また後で。」


そういって翼は立ち上がった。ええ、もうご飯食べ終わってるし!!男子って食べるのたやいな。