地響きのような音がすぐそばまで近づいてきたかと思うと、公園の前に漆黒の高級車とバイクが二台止まった。
高級車のドアが開いて、中から可愛い系の男の子が降りてきてこちらに近づいてきた。
「マナト、こいつらは?」
「闇討ち」
「ふーん…」
可愛い系の男の子は、地面に倒れている無惨な姿の男達の顔を次々に見て回る。
「なんだ、雑魚じゃん!」
そう言って笑った目の前の男に、若干鳥肌がたった。
「で?そこの女の子は?」
ここで話をふってくるか。
あたしが答えようとした瞬間に、可愛い系の男の子は喋り出す。
「その前に。ここ、そろそろ警察くるよー」
ここくる時にサイレンの音聞こえたし、とか言いながら全然焦ってない。
