「あぁ…久しぶりだな」
マナトは無愛想に返事をしてから、タバコを落として踏み潰した。
「いつ戻ってきたの?」
「三年前」
「そっかぁ…」
マナトは五歳の時にアメリカに引っ越した。いわゆる帰国子女ってやつだ。
そして、幼馴染みでもある。
改めてマナトを眺めると昔の幼さは全く残っていなくて、整った顔のイケメンとなっていた。
「この人達、マナトが?」
「あぁ」
マナトがあたしの質問に答えると同時に、どこからか地響きのような大きな音が聞こえてきた。
そして、その音はだんだんと近づいてきている。
「きたか…」
そう呟くとマナトは公園の出入り口をじっと見る。
それにつられて、あたしもマナトと同じ所を見つめとく。
