案の定、そいつは振り返ってあたしをじっと見てくる。
あたし、今、ヤバイ感じ?
だって、よく考えたら周りのヤツらはみんなこのツンツン男が倒した感じだし…。
ツンツン男、めっちゃ強いんじゃん!
そう考えているうちにツンツン男はこっちに向かって歩いてきている。
うわぁ…最悪。あたし、なんかされるんだろうか。死ぬんだろうか。
だとしたら、このツンツン男の顔を覚えておいて死んだら呪い殺してやろう。
そう思って、前を向いてツンツン男の顔を見た。
「あ、れ?」
あたしはツンツン男に近づいた。
この顔、知ってる。
「マナト?」
