公園付近に近づくと、一つしかない出入り口からコッソリ中を覗いて見た。
そこはまるで地獄絵図のような光景が広がっていた。
地面には無残な姿の男達が転がっていた。数にして五十人ほど。
その真ん中には男が一人。
金髪の透き通った髪はツンツンにたっていて、迷彩柄の特攻服と真っ黒なブーツを履いている。
そいつは手についた真っ赤な血を特攻服に擦り付けて、あろうことか、倒れている血だらけの男の人の上に座ってタバコを吸い始めた。
「なんてヤツだ…」
そう呟いた瞬間に、あたしはバランスを崩して公園の出入り口に飛び出してしまった。
