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次の日は待ちに待った中学校の入学式。
夜遅くまで制服を何度も着ては抜いだりを繰り返したり、明日の髪型を決めたりして、眠らなかった。
ってより、ウキウキしすぎて寝れなかったからそんなことしてたんだ。
それが、あたしの間違いだった。
朝、目覚めて時計を見ると八時ちょうど。
入学式は八時十分から。
小学校のときには毎日一緒に登校していたあたしとアサミは、中学校になってももちろん一緒に登校しようと約束していた。
待ち合わせ時間は七時半。
その日、あたしは昨日せっかく決めた髪型もつくらずに家を飛び出した。
あたしが一番早く準備できた日だ。
