それを見た瞬間、あたしはアサミに恐る恐る電話を掛ける。 見たあとすぐに掛けないと、あたしの命が危ないからねっ! シン…と静まり返った部屋の中にコールの音がやけに響く。 無意識のうちに手が震えていたことが、自分でもわかった。 「…もしもし」 アサミとは思えないほどの低い声が聞こえたのは機会音が鳴って五回目。 あたしはツバを飲み込んで、覚悟を決めた。 「も、しもし?あ、アサミ?」 …まずい。声、裏返った。アサミ、こぇえよ!