蓮が横にいてくれる
先生も・・・
コンコン
「どーぞ」
そういったのは、先生
ガラ
入ってきた両親
痩せた・・・・二人共
沈黙を破ったのは
「桜、悪かった」
頭を下げたパパ
「さくちゃん、本当にごめんなさい」
同じく頭を下げたママ
「頭をあげて、パパ、ママ」
頭を上げた二人は、顔色が悪かった
「桜が、手術して、死ぬかもしれないって思ったとき、
心がちぎれそうだった。どうなってもいい。たとえ、
植物人間でも、生きていてくれれば。俺の可愛い桜が
そこに、いてくれるだけでいい。そう思ったよ。
馬鹿な親だよな。桜をこんなに苦しめておいて、
死ぬかもしれないって時じゃないと、それに気づかないなんて
お前は俺のイヤ、俺たちの大切な家族だ。何をしていても。
どんな風になろうとも。変わらない家族だ」
蓮の手が頬に・・・涙を拭いてくれている
「・・・・わたしは・・・家族でいてもいいの?いらなくないの?」
「当たり前だ!!お前は俺たちの大切な家族だ」
涙が、止まらない
「・・・・・芸能界はいらないよ」
「そんなこと、関係ない。おまえは、好きなことをしていいんだ」
私は、大声をあげて号泣した

