「「なんて?」」
「だから、いやなの!!」
「何が?嫌なんだ」
声色が、変わるパパ・・・でも、引けない
「私は、芸能界に興味はないの!やる気がない人が、いても周りが
迷惑するだけよ!」
「じゃー何がやりたいんだ!!桜は、家で家事をしていたいのか!!
ずっと、みんなの、稼いだ金で、食わしてもらっていくのか!」
悔しかった。芸能界で、働かない私は、この家の寄生虫みたいな言い方
「普通の高校生は、働かない。うちは特別なのよ!それを、押し付けないで」
悔しくって、涙が出た。こんな大きな声、出たんだ私
「お前は、ほかより恵まれてる。それが、まだわからんのか?」
恵まれてる?何が?私は、有名人の家より、あったかい家族の待つ
家が良かった
「何がどう恵まれてるのよー!!!」
「芸能界に入りたい奴はたくさんいるんだ。お前は、そのスタート
ラインが、すぐそこにあるんだ。それが、わからんのか!」
お前も一条の家族だろうが!!!」
一条、一条なんでも一条。
「一条だと芸能人じゃないとダメなの!!私には価値はないの?」
「そうだ!!!お前はそんなこともわからんのかーー」
「あなたーーー」
ママが焦って止めている
でも、もう無理、心がちぎれそう
「芸能人じゃない私は、この家の子供じゃないの?」
バン
リビングのドアを見ると、呆然としているこーちゃん
私は、そのまま家を出た ポケットには、さっきまで話していた携帯が
でも、それすらも気付かなかった

