そう あの時・・・・・

桜は、以前は地味っ子ではなかった

中学1年。

芸能界には入っていなかったが、

桜は身長こそ155cmと小柄ながら

母親にの、くりくりお目目で、小顔

肩口までの黒髪

清楚な美人

もちろんメガネもしていなかった


その姿を、クラスメートが勝手に雑誌のモデルグランプリに応募してしまった

桜も周りも知らなかった


異変は、突然あった。

桜の周りを付けてくる人。記者。日増しに増え、桜は怯えた。

そんな時、出版社から電話

「グランプリを取られましたので、一度お目にかかりたいのですが・・・」

何の事か分からず、父の会社の人に付き添ってもらい出版社へ

どうやら、3ヶ月で一番人気の写真の人が、グランプリだという

家族は、喜んだ。桜が、自分で応募したと・・・・思ったのだ

事情を話しても、一度モデルをしてみれば・・・などといった

自分は望んでいない世界。

周囲からのストレス。ストーカーのような人たち。

学校も休み。家でも、一人。

ある日、心配になった蓮が、訪ねていき、ベットの横で倒れている桜を

見つけたのだ。

うつろな目をした桜は、極度の拒食症と診断を受けた。

それ以来、家族も芸能界入りを持ち出さず、1ヶ月の入院の後自宅に戻った。

それから、コンタクトからメガネへ

入院中伸びていた髪もそのまま

蓮の後ろに隠れ、地味をもっとうに、生活してきた