「お母さん、ありがとう!」
 「いいのよ」

 ――なん話してたのは12年前。
今は1人でPraestigiator(詐欺師)をして生活をしている。


 「う゛ぅっ……。」

いつもの手口。

「大丈夫かね?」

だいたい、俺は金持ちの街にしか行かねぇ。
金が集まればそれでいい。
金持ちのジジィが俺に集り“病院に行け”だの
“飯を買え”だのでざっと100万セオン集まる。

「100セオンやるから家に帰って休むといい」

「家は無い……。」

「な……」

「盗賊に入られた…」

「とりあえず私の家に来なさい。」

……この流れは初めてだ…。