公園からすぐそこのここの辺りでは優良物件のマンション。 それなりに家賃の値は張るそのマンションの9階に俺の城はある。 カードキーで中に入れば、肩に担いたそいつが微かに息を飲むのが分かった。 世間一般的には俺の年でこのマンションはなかなか珍しいのかもしれない。 「あんた、ボンボン?」 ボンボンとか久しぶりに聞いたなと笑えば、ムッとした空気が伝わってくる。 エントランスを抜けてエレベーターに乗れば、入口で閉じた傘の水滴が小さな池を作った。 こいつの感情はストレートだ。