超能力的生徒会 in 蝶野学園 【番外編】

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モグモグモグ。

美味しい!
久しぶりのファーストフードだ!

「結衣ってば美味しそうに食べるよね」

そうかな?

「それにしても、何でまたファーストフードにしたのぉ?」

「だって、一番近い場所にあったから」

確かに、秀の言うとおり。

「はぁ~.....また、ダイエットしなくちゃ」

ええ!?
杏奈先輩、そのままでも十分細いですよ!


サクッ...サクッ...

「ねぇ、杏樹。そのサクッ...サクッ...って音、怖いからやめてくれない?」

うんうん。

しかも、サラダを食べている時、どうしてレタスをフォークで刺しているだけなのにそんなサクサク音がするの?

「あ、ごめんなさい。いや、ちょっと考え事をしていたら、イライラしてきちゃって...(サクッサクッ)」

こ、怖ぁ~い。

「でも、何で杏樹はファーストフードのお店に来たのに、サラダ、食べてるの?」

「え?だって、サラダのが身体に良いじゃないですか」

ああ、そっか。
確かに。

ただ、この次の言葉で私達は凍った。

「いや、前にYou tu●e でファーストフードの実験ビデオを見た事があります。で、フライドポテエトが8週間くらい腐らないと言うビデオを見た事がありまして。それから、フライドポテト恐怖症なんです。はい」

(本当にあります)

え......

「えっと、杏樹?それは食べている時に話す事では無いと思うんだけど.....」

「「「「「うんうん」」」」」

「そ、そうですか?まぁ、そうかもしれませんねぇ~」

......
何か、違和感があるんだけど。

「あのさ、杏樹。何か、変よ」

「はい。知ってます」

知ってるんかいッ!

「で、何で?」

「何でって言われましても...さぁ?」

「「ふ~ん.....」」

「何でそんなに疑わしそーな顔をして見るんですか?お姉ちゃんと要は」

本当。
見た目だけですぐに分かる。
『疑っています』
って感じの顔。

ある意味、凄いな。顔芸?

「あ~ん~じゅ~?」

「はいはい。なんでしょうか」

凄い!
軽く受け流す杏樹ちゃん。

「あのさぁ。お取り込み中、すみませんが、次、行きません?」

と言ったのは秀。
ちなみに、皆食べ終わっている。

「はい。そうしましょう」

きっと、今の杏奈先輩と要先輩の考えた事は、

『チッ。逃げやがった。秀のヤツ、杏樹に助け舟を...』

って思っていただろうな。

よし!次はなんだろう。