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チーン.......

「結衣、大丈夫?」

いや、全然ダメ。
もう、死ぬかと思った.....

あのジェットコースター...メッチャ早いし、高いし。
もう、最悪。

それより、

「杏樹~...大丈夫?顔、真っ青だけど...」

「......全然大丈夫そうじゃない」

「そうねぇ。杏奈先輩のせいねぇ」

杏樹ちゃん、もう顔が真っ青。

「......死にそうです」

だと思った。

「分かったわ。じゃあ、もう杏樹は乗せないから大丈夫」

「信用できませんね。前回、来たときにもそんな事を言って、また乗せたじゃないですか」

前科があったのか。

「まぁまぁ。とにかく、少し休んでから次に行こう」

そうしておくれ。


「はい。結衣チャン。こっちは杏樹ね~☆」

「どうも」

「あ、ありがとうございます」

いや、さっきから要先輩がいないなぁ~と思っていたら、飲み物を買いに行ってくれてたのか。

意外と気が利く人だな。

「結衣チャン。意外ってなに~☆普通に気が利くんだよ」

「.....たまにだけどね」

「慶。それ、酷くない?要するに俺はあんまり気が利かないって事!?」

「.....まぁ」

ま、ギャグはおいといて、
何を買ってきてくれたんだろう。

『レモンティーサイダー』

.....こんなのあったんだ。

って、ネーミングが凄いそのまんまだね。

でも、プルタブって開けるの好きなんだよな。
だって、プシュッって音がすき。
まぁ、炭酸のときしか言わないけどね。

それにしても、意外と美味しい。

所で杏樹ちゃんは何だったんだろう。

『さっぱり、爽やか、シュワシュワサイダー』

杏樹ちゃんもサイダーか。

「そういえば、結衣ちゃん。何で要が炭酸飲料を買ってきたか、知ってる?」

意味?

「いいえ」

「炭酸は気持ちが悪い時に飲むもので一番いいんです。よく、治るって言います。他には梅干とか」

へ~。

みんな物知りだね。

「さ、2人が元気になったところで、次に行こうか」

「「「お~!!!」」」

「え~.....」

杏樹ちゃんだけが不満そうだった。