「じゃあ、どうする」
本当。
どうしようか...
「私、一旦寮に戻ります」
え?
「何で!杏樹!私達を裏切るの?」
そうだそうだ!
「違いますよ。しかも、何でちょっとシリアスな雰囲気で言うんですか?って、話それちゃったじゃないですか!要するに、ちょっと寮の部屋で薬を開発してきます」
杏樹ちゃんってそんな事も出来るの!?
「いや、私がやるんじゃなくて、そういった類のものが得意な友人に頼むんです。私は手伝うだけです」
あ~!
なるほど。
でも、杏樹ちゃんってなんか虐められてるっぽかったけど、沢山友達とかいるじゃん。
しかも、Sクラス以外の人間。
私なんてSクラス以外の人間と話したこともあまり無いのに。
「じゃあ、俺もついてく~☆」
「要は残ってください。いても邪魔です」
「酷いっ!杏樹!俺を裏切るの!?」
「裏切るも何も無いじゃないですか!って言うか、何お姉ちゃんの真似してるんですか!あ゛~!何か疲れてきました」
杏樹ちゃんってば、右手を額に当てて、
本当に疲れてそう。
「と・に・か・く!私はどうにか会って、寮に引っ張ってって、開発してもらってきますから、先輩達はまぁ、それまで頑張っていてください」
「あ...」
ガラッ!
杏樹ちゃんは要先輩が何か言いかけているのを無視して、
行っちゃった。
「さて、俺らはどうするか」
「どーしよっか」
う~ん...
とにかく、杏樹ちゃんを待っている間、
何かしないと。
「って、全校集会って何時始まるんだっけ?」
「.....(サー)」
え、え?
何で青くなるのさ!
秀~!

