「........」
なにやら杏樹ちゃんが考え込んでいる。
「どうしたの？杏樹ちゃん」
「...いえ。たいした事じゃないんですが、確かこの状態って長くて１週間、短くて半日続くって聞いた事があるんですが」
「「「.....え？」」」
半日はまだ良いよ。
でもさ、１週間は長くない！？
「個人差があるらしいです」
「で、何で杏樹はそんな事を知ってるんだ？」
確かに。
良い点だね。悟君！グッジョブ！
「いや、友達が.....はっ！ちょっと私、出かけてきます」
「え、ちょ！」
杏樹ちゃんは一体何を思ったのか、
いきなり部屋を出て行ってしまった。
「ま、杏樹の事だから何か考えがあるんだろ～☆」
そうだよね。
まぁ、この格好で外に出たいとは思わないだろうし。
「でも、最後までこの格好だった人ってイヤでしょうね」
「.....屈辱」
まぁ、凄いかわいそうな人になっちゃうかもね。
バタンッ！
「あれ？お帰り～杏樹～☆」
ガシッ！
「要。一緒に来てください」
「は？」
「忘れてました。私、今、男子の姿じゃないですか」
「「うん」」
「女子が集ってきて、ウザいです」
...なるほど。
「と、言う事で要。ついて来て」
「痛い！痛いから～...」
「力も変わるらしいな」
へ～。
って、
「杏奈先輩と悟君。何やってるんですか？」
「え～？悟とちょっと腕相撲を」
何でこんなときに腕相撲を！？
まぁ、握力とか知れていいだろうケドさ。
「久しぶりに悟に勝てたわ。良い気分」
「俺は凄い屈辱てきな気分だ」
そうだろうね。
