************
後日.....


どうやって、言い包められたのかは分からないけれども、

私達Sクラスは近くにある、
ムーン遊園地に来ていた。

ちなみに、この遊園地の経営者は月ノ宮家らしい。
恐ろしい。


「はぁ~.....寒いのに、よく遊園地になど行きたいなど思いますよね...」

杏樹ちゃんが呆れている。

ちなみに、私はあまり、来たくありませんでした。

さて、何故でしょう。

それは......



ザワザワザワ......

「見て、あの人達、イケメ~ン」
「でも、あの女の人も美人じゃない?」

「おい、見ろよ。あの子。めっちゃ俺好み」
「俺はあっちかな」




あ゛~!

人の事は、ほっとけやっ!


「あれに乗りたいわ!」

と、一番目をキラキラさせている杏奈先輩。

「私は嫌です。待ってます」

「そんな事言わずに。ほらほろ」

「離してくーだーさーいー...」

ああ、
杏奈先輩が指差したのは、

ジェットコースター。

しかも、めっちゃ怖いと有名な。

私、高所恐怖症なんだよね。


「へ~。結衣チャンって高所恐怖症なんだ~☆」

ゲッ

「じゃあ、秀はジェットコースター、楽しみにしておかないとだね~☆」

.....どうして?

ま、いっか。


「乗りたくない~」

「まぁまぁ。でも、結衣だけだよ。高所恐怖症なんて」

え?
でも、さっき杏樹ちゃん嫌がっていたじゃない。

「あ~...あれは、杏樹が乗り物全般、酔いやすい体質で、何に乗っても気持ち悪くなるんだって」

なるほど。
この前の発言にはそれも含まれていたのか。