超能力的生徒会 in 蝶野学園 【番外編】

悟side

さっきからずっと俺に引っ付いている杏奈。

「あのさ~...杏奈」

「な、な、何?」

「いや、何でもない」

う~ん...
意外と、ずっと引っ付かれると困るもんだな。

早く出口を見つけないと...

って言うか何でこんなものが怖いんだ?
むしろ、不思議だな。

だって、作り物だろ?

「なぁ、杏奈。何でこんな作り物が怖いんだ?」

俺らには杏樹みたいに本物の霊が見えるわけでも無いんだし。

「だ、だってさ、何か、何となく怖い」

何となくってなんだよ。

「だって、私達と違うじゃん?ボワッって出てきたら怖いし」

なるほど。

まぁ、確かにいきなり出てきたら違う意味で怖いな。
と、言うかビックリ?

あ、出口。

「おい、杏奈。出口だぞ」

「本当?」

でも、意外といつもと違う杏奈も可愛いけどな...って俺、何考えてんだ!?
まぁ、ウザいと思うよりはマシか。

「本当だわ!出口!」

「おいおい、あんまり急いで転ぶなよ」

意外と子供っぽいところがある杏奈。
これでも一応、一つ年上なんだよな?




悟side 終わり