ハカセとちびの場合

「あ〜寒っ!」
季節は冬。我はアジトに戻ろうとしているところだ。

帰る時には雪が降っていた。
「カイロ持っていけばよかった…」
そんなことを呟きながら我は歩を進めていく。

コツッ

そんな音がした。そして…
「え…?うわぁ!?」

ドサァ

前に転んでしまった。
躓いた方を見るとそこには男の子がいた。

「ご、ごめんね?」
「…」
男の子は何も話しませんでした。
「じゃあね?」
我が歩き出そうとすると…
「お姉ちゃんも能力者なの?」
と声がした。
後ろを向くと男の子が我をジッと見つめている。
何故わかったのだろうか…
「わかるよ。全部」
な…?!心が読めるのか!?
「読めるよ」
「…それが君の能力か?」
もしそうだとしたら連れて行かないと…
「そうだよ。これが僕の能力」
「なら君に居場所があるか?」
「ないよ」

ならば…

「ついてこい!」
我は男の子の手を握り歩き出す。
我々のアジトへ…


組織人数
4人