雅紀
「……皆には悪いけど、慎也、
このテントを本部まで動かそうぜ」


慎也
「分かった」



戻ってきた男先輩と共に、
テントの脚を持つ。


そしてそのテントを
運ぼうと持ち上げると、



「雅紀ー!俺達も手伝う。
あ、いいよ、いいよ。
雅紀はそこで見ていれば。
あ、慎也は持てよ」


慎也
「…そこは俺の分もしてよー…」



3人の生徒が雅紀を宥めながら
雅紀が持っていた、脚を持つ。


残り2人の生徒は、
男先輩の分の脚を持った。



雅紀
「は?あ?……じゃあ、よろしく」


「どこに運べばいい?」


雅紀
「あの機材があるところまで、」


「っし!!行くぞ!せぇーの!!」



3人の生徒、改め雅紀のクラスメートが、
慎也と共に運んでいく。



雅紀
「…アイツ等、急にどうしたんだ?」