「…―おぅ。さっさ行けよ。 あんまり俺と話してっとインフル菌がお前にうつるだろーが」 「照れ隠し?」 「うるさい。黙れ。 妊婦さんの待つ家に行くんだろ? 万が一うつしたら最悪だろ!」 「はいはい♪」 「最後まで人をおちょくりやがって…」 にへらと笑う燐にため息ひとつ。 「じゃあな…、頑張れよ」 「おぅ!…またな!」 燐は今日、 この家から旅立った―…。