あれよあれよと進んだ あの大騒動からもう3ヶ月。 明日から燐は家を出る。 まだ家を自分で借りれない燐のために 父さんがまたツテを当たっていたらしい。 父さん曰く 「これが俺の最後の仕事だ。 あとは燐家の問題」とのこと。 燐の門出の日。 夕方バイクの音がした。 インフルで寝込んでいた俺は 身体をゆっくりおこし、 リビングのドアを開けた。 すると作業着を着たまま 燐はビールを二本机に置いて メモを書いている。