美桜
「あ!!グラウンドシューズ忘れた!!」



全てはこの一言から始まった。



雅紀
「あ、俺も…」


里桜
「何やってるの?
2人とも明日ボランティア活動で使うから
忘れないようにってあれほど…」


慎也
「取りに戻らないとね。
明日、学校に行く時間ないんでしょ」


美桜
「うん…。
じゃあ、あたしと雅紀で
取りに行ってくるから2人は先に歩いてて?」


雅紀
「いーよ、俺が1人で行くから。
美桜、出席番号は?」


美桜
「え…いいの?
17番。だから1717の下駄箱だよ。
走るの…?」


雅紀
「1年7組だから1717…、覚えやすいな。
あぁ、その方が早いだろ?」


里桜
「雅紀1人で大丈夫なの?」


雅紀
「何でんなこと…。学校に戻るだけなのに」


慎也
「やらかしそうじゃん」


雅紀
「どーゆー意味だよ!!!!
―――行ってくる」


飛び出すように行った雅紀。
しかし3人は不安で仕方なかった。


だって、


里桜 美桜 慎也
「「「雅紀だからね(な〜)」」」