雅紀
「いいか!絶対ダメ!
ってか返せ!!俺の定期!!」


ムスッと手を里桜に差し出すと、
何故か里桜は不思議そうな顔をする。



里桜
「私、持ってないよ?」


雅紀
「え?じゃあ誰が持ってんの?」



里桜に向けていた顔を美桜に向け直す。
美桜も「えっ?」と不思議そうな顔を見せた。



雅紀
「なんですと!?」



次に慎也にバッと視線を向ける。
じゃ、お前か!と確信を持って。


だがしかし、…待て。さっきコイツは
「定期貸して」と言ってなかったっけ?


あれ?じゃ持ってなくね?
ん?俺の定期ドコいった!?



雅紀
「一応聞くが、俺の定期…」



へらり



慎也
「知らないよ、そんなの」



あははは、デスヨネー…