雅紀が音楽仲間の3人と
発表会へ訪れる全日…。



雅紀達はリハーサルに来ていた。



雅紀
「あ〜…、もぅ帰りてぇ…」


葵炬
「あっそ」


雅紀
「ひでぇ…」


葵炬
「あっそ」



今は自分達のリハが終わり、
所謂、休憩時間中だ。



空良
「はぁ…、やっぱり俺、土曜日が好きだ」


雅紀
「……俺は恐ろしいよ。空良が」


葵炬
「あっそ」


空良
「はぁっ、はぁ…。
雅紀見て!!やっぱり手汗が!!」


雅紀
「手汗ねぇ…。俺は冷汗がでそうだ」


空良
「雅紀っ、雅紀ぃ……!!」


美夜
「空良キモい…」


空良
「キモいって言われた!?」


雅紀
「自分の手の位置、顔の位置。
しっかり見ろ。誰でも分かることだ」



改めてしっかりと現場報告をしよう。



壁に寄り掛かって座っていた
俺の前にいるのは空良。
左に葵炬。葵炬の隣に美夜がいる。



次は状況説明か?



あ〜…、察してくれよ…(遠い目)

って訳には、いかないよな…。


俺は片膝立てて、
現在進行形でリハをしている
オペラ歌手の歌を聞いていた。