〜雅紀の場合〜


雅紀
「この道行ったことないし、行ってみよう!」


目を輝かせながらズンズンと、
目の前に見える道だけを見て進む。


雅紀
「あり〜?ここ何処だろ?迷ったか?
……ま、いっか☆進めばその内帰れるだろ♪」


自分で冒険を勝手に始めて帰れなくなる。
そして最終的に誰かの電話を掛け、
助けを求めるのだ。その挙げ句、



雅紀
「あれ?なんでまたこのビル?
このビルをこの川越しで見るの三回目…。
ん?俺今、どっちに行ってるんだ?
方向感覚が無くなってきたぞ」



―――――10分後



雅紀
「真っ直ぐにしか進んでないよっ!!
俺、一度も曲がってないよっ!!
…なのに、なのにっ!!
なんで元の場所に戻ってんだぁ!!」



冒険をしていなくても、ふらりと出かけ
昼と夜、視界などが変わってしまうと
地元でさえ迷子になってしまう。


雅紀の結論:自他共に認める方向音痴


――――――
――――…



「地元とか小学生でクリアだろ」


睦月
「天然ー!アホー!ドジ、方向音痴ー!」


慶兎
「雅紀兄羨ましいよ。凄いと思う。
俺、どうやっても迷えないんだ」



…――――
―――――――


雅紀
「――って昨日言われた!」


美桜(←昨日電話が来た人)
「それは褒めてるんじゃないんだよ。
貶されてるんだよ、雅紀…」