〜美桜の場合〜

美桜
「(お母さん何処だろ…。
お母さんがいない…、ここ何処…)」


大きなデパート内で迷子になった美桜。
キョロキョロと辺りを見回しながら、
母親を探す。…だが見つからない。


だんだん、うりゅと潤んでくる目元に
気づかない振りをしながら、
会計レジの列に並んだ。


美桜の順番になると、
何も商品を持ってない美桜に
疑問を浮かべていた店員だったが、


美桜
「迷子になりました!」



そうはっきり告げる美桜に、
迷子センターまで親切に
送り届けてくれるのだった。



美桜の結論:頭がいい。
人見知りも克服します(この瞬間のみ)


慎也
「偉いね。ちゃんと並んだんだ」


美桜
「迷惑かけたくなかったし…」


雅紀
「いい子!」


美桜
「でも私、迷子になったのは
幼い時に一回だけだからっ!!」


里桜
「はいはい、可愛いねぇ」


美桜
「ふにゅ〜!!////」