行為を終わって、 なぜだか悲しいという気持ちにおそわれた。 何なんだろう。 全然わかんねぇ…。 隣に座る雪菜は、 少し疲れたみたいに、 ゆっくりゆっくり シャツのボタンをとめていく。 その姿を見ている俺は、 雪菜がどこかに行ってしまうんじゃねぇかっていう気持ちになってた。 「雪菜?」 呼んでみたら、 雪菜は「ん?」って、返してくれた。 それだけでよかった。