「可愛いねぇ。新入生かな?」 「ほら、陸君だよ!」 「ウワサ通り、本当に可愛いねぇ。」 僕を取り囲んで、 他の上級女子どもはうるさいなぁ。 「先輩たち、こんにちは! 僕、あの先輩にようがあるんだけど。 呼んで―――!」 「雪菜?いいけど。 じゃあ、デートしてよ!」 イライラ。 早く呼べよ、ブタ。 その女子は、 「雪菜ぁ、陸君が呼んでるよぉ。」 雪菜先輩は僕を見て、 確実にイラッっとした表情をすると、 黙ってこっちに来てくれた。