当日。 家の地図までもらっていたので、そこに行ってみた。 そこは 新しそうなアパートで、 雪菜はちょこんと待っていた。 「こっちだよ!」 僕に気づいた雪菜は、 ブンブンと手をふってくれた。 だいたい 最近の雪菜は変わった。 これがツンデレと呼ばれるものなんだな。 「待ってたよ! さぁ、来てきて!」 バタバタっと アパートの二階まで走って上がる雪菜に引っ張られながら、 なぜだか、 笑みがこぼれた。