やっちゃんは、そんなあたしを見て、溜息を吐いた。
「あんたが完璧人間かどうかは置いといて。
菅山なんて優しくないし、可愛くもないし、ちょっと顔がいいのは認めるけど年食ってるし、あとなんだっけ?
誠実??
誰が????
妄想抱きすぎだって!!」
「妄想なんかじゃありません〜!!!これは現実です!!リアルタイムの先生は素敵過ぎるんです〜!!!」
「どこが」
「存在そのものが♪」
「どこがいいんだか全くわかんない!!それだったら、担任のたっちーの方があたしは好きだなぁ」
やっちゃんのバカ!!なんで菅山先生の良さがわかんないのさ!!
「橘先生の方がヤダよ。あんないい加減で、ヘラヘラしてて背筋なんて曲がりっぱなしで、だらしなくて……あ〜!!!思い浮かべただけでも嫌悪感〜!!!」
「あの緩さがいいんじゃない。
気軽にあだ名で呼べるしさ。昼休みなんか男子と混じってサッカーとかしてるし、かなりフレンドリーでいいじゃん」


