思春期の恋




教室に入り、


廊下側の前から2番目の席に座った。




「おはよ-颯子(そよこ)」


私の前の席の萌(もえ)が振り向いた。




「おはよ、萌」




萌は、私とは対照的。

背が小さくて女子力高めの女だ。





ちなみに、


萌は窓際一番前の席の、


サッカー部の部長だった吉見隆太と付き合っている。




イケメンと言われる吉見をゲットするまでの、

萌のわざと言ったら・・・



必死すぎて私はドン引きだった。



吉見・・・ご愁傷様。






「吉見とは、うまくいってんの?」




私は、リュックの中身を机の中に入れながら聞いた。





「うん!もう・・・超幸せ!


もう、超大好き!好きすぎて死にそう!!」



あは・・・あはははっ・・・




そりゃ・・・よかったっすね。





「でも、やっぱ颯子が一番一緒にいると楽だな


隆太といるといろいろと気を遣うし、緊張するし・・・



颯子が男だったら、私絶対に好きになって、


絶対に彼氏にしていると思う」




「え。」




かわいい笑顔を浮かべながら、

私の机に頬杖をついている萌。




「そりゃ・・・どうも。。。」





てか、こっちからごめんだ。



こんなきゃぴついた女なんて無理だし。




ていうか、



私は、女だっての!!




「そういえば颯子って、好きな男子とか聞かないね。

いるの?」





「いないです」




即答した私に、



「だよね」


と、即返した萌。




やっぱ、私に好きな男子なんて、


イメージわかないんだろうな・・・







その時ふと、




なぜだか柊司の顔が浮かんだ。