100歩隣の柊司の家、
私の家を通り過ぎないと中学に行けないことはわかっていたけど、
登校で重なることがなかった。
・・・そっか、剣道の朝練がなくなったからだ。
柊司はこっちを見ることなく、
そのまま学校へと歩いて行ってしまった。
【柊ちゃんて呼ばないでくれないかな】
そう言われてから、柊司とはほとんどしゃべっていない。
今だって、
目も合わせない。
中学に入ってからさらに、
柊司と距離があいた気がする。
家は100歩の距離だけど、
私と柊司は、
宇宙の端っこから端っこぐらい距離があいている。
幼馴染でもなんでもない、
近所に住む赤の他人だ。
なんでこうなっちゃったんだろう・・・
私、なんか柊司にやったのかな・・・
少し先を歩く柊司の背中を見つめて考えた。
わからない。
どうしてこんなに、
まるで今までなんの関係もなかったかのような、
態度をとるのか。
仲良しだった頃のことは、
忘れてしまったのかな・・・
なんで、こんなに、
避けられているんだろう・・・



