すき。

ったったったったっ!

あいつは俺の彼女じゃねえのか!

あっ!前はどすどすっていかにも重そうな走り方だったのに。。。
今はたったったって走ってたぞ!

あいつも俺のために頑張ったのかぁ

こんなときでもそんなこと考えちゃう俺ってやっぱり最低だな。

「ねえねえ~優君あれって一年でしょ?」
俺とための女が話しかけてきた。
「何だよお前?」

「あの一年サイテェー!よかったら私と付き合う?」

「は?」
なんだよこいつ!バカじゃねぇの?悪いの俺だし!お前なんかと付き合うかよ。

「だ~か~ら~。もうっ!私は東 香織だよおぉん!私優君の事ずっとすきだったのぉ!
いつでも付き合えるからぁ!あんな子やめて私は?どっ?」

「無理」
そんな、今日始めて名前を知ったやつと付き合えるかよっ!

「ゆ~う~く~ん。私のことはかおりんって呼んで!じゃあばいばい!」

はぁ~そんな!俺がかおりんなんて呼ぶわけねぇだろぉ!

そんなことを一人で考えていると・・・

「よっ!優!相変わらずモテモテだなあ!」

この声の主は親友の深谷 和音。